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【「クレイジージャーニー」やらせ発覚で休止 謝罪も関係者「打ち切り避けられぬ」】にみる企業の闇とは?

headlines.yahoo.co.jp
記事だけでは判断できないが、これが事実であれば大変なことである。
これは制作サイドが悪いということではなく、TBSという会社の姿勢が問われる大問題である。
パワハラは横行し、離職者が増加という負のスパイラルにハマってしまった制作サイドは、少ない製作費から最大限の結果を出せとの重圧によって、やらせを行うに至ってしまったのである。
本来、そのような事がないように管理するのがテレビ局である。
普通にコメントすれば、「チェック機能を強化することで適切な番組作りをしてほしい」となろう。
しかし、未来永劫、そのような事はできないと小生は断言する!


会社というのは、営利団体である。
売上を伸ばして利益を得て、株主に還元する。
社会や地域に貢献云々というお題目を掲げている企業もあるが、そんなもん建前のなにものでもない。
要は利益をだすことが、企業の使命なのである。
だから、少ない費用で最大の利益を出すことは当然の事であって、そこには法に抵触しないというのが前提ではあるが、どんな事をしてでも利益を出すことができれば勝ちなのである。
そのような使命を帯びた団体=企業が、法に抵触するかしないかのすれすれの管理体制で業務を行うことは自明の理である。
「働く社員ファーストの会社です!」と標榜している企業もあるが、そんなもん結果が出ている内だけの話だ。
結果が出なければ、企業は豹変するのである。


マズローの5大欲求というものがあります。

自己実現の欲求
・承認(尊重)の欲求
・社会的欲求 / 所属と愛の欲求
・安全の欲求
・生理的欲求

人間の欲求を段階的に表したものであり、欲求が満たされると次の段階へ進むこともあれば、状況が悪化すると段階を戻ることもある。
簡単に説明すると『理想と現実』を表したものと理解するのが早いかな。
理想は自分の考えや行いがすべてうまくいくのが『自己実現の欲求』で、現実が極端に厳しい状況だと『生理的欲求』ということになる。
企業で表すと、社会のため・地域のためというのが『自己実現の欲求』で、リストラしてでも会社を守るのが『生理的欲求』となろう。
今回の場合、TBSを守るために番組を打ち切りにする『安全の欲求』を行う可能性がある。
危険になった部位を切除するという行為自体、けっして悪いことではないが、困ったことに悪い部位というのは無限に増殖するのである。


無限に増殖する部位自体の発生を止めることができないのが、今の企業の病理なのである。
どんなに正しいことをしていても、結果がでなければ排除される傾向があるので、自然と法に抵触しない程度で圧力をかけてくる。
つまり、「低予算で利益を出せ!」である。
企業のトップは色々な御託を並べるが、結局のところ、根底にあるのは『利益』しかないのである。
企業における自己実現はあくまで理想であって、現場にたいしては過酷なノルマを課す。
そうして、今回のようにモラルを逸脱するような行為や法に抵触することを行ってしまうのである。
『利益』を重視し続ければ、これからも今回のような不祥事は起こる。
しかし、『利益』を重視しなければ、企業は存続することはできない。
このような事が二度と起きないようにするには、『死なない程度に適切な負荷をかけること』と小生は考えるのです。
とことんまで追い詰めるのではなく適度に締め付けることで、現場が自暴自棄にならないようにするのが管理する側の務め。
今回の記事を読んで、改めて考えさせられた次第です。